今日も今日とてGoogleマップとにらめっこ。どこで食べどこで飲むか。
井之頭五郎さんのように行く街が決まっていて、そのなかでお店を選ぶのであれば、とことこ歩いて野生の勘というのがありましょうし、そこがまさに面白いところですよ、と言われれば返す言葉もございません。
もちろんわたくしだって、何かしらの用でどちらかへうかがったときには、当て所なく歩き回ってみたりだとか、とりあえず入ってみたお店で店主にあるいは隣の席の紳士に次を聞いてみるとか、そういったことも勿論しますし、なんなら大好物です。
ですが今日はそうではありません。何もない。ただ、スパイスを浴びたいという、その欲求だけに包まれています。どの国の感じがいいのかもまだ定まりきらず、とにかくなんだか香りのつよいものを食べたい、できればなるべく異国情緒を感じられるようなそんな店。
ほうほう、こちらがよさそうですよ。どれ、クチコミを読んでみましょう。ザッと斜めに流して見てみますと、絶賛のコメントと、星1つのコメントが乱れております。
これは…
そう!あたりの予感です。有識者諸君にはすでに伝わっていそうですが、これはもうあたりの予感以外の何物でもありません。低評価のコメントに絞ってみますと、口コミ件数が一桁の捨て垢のようなものからの罵詈雑言がどっさりと!
オーナーの態度が悪い、スタッフが高圧的、外国人店員が日本語を聞き取ってくれない、食事を急かされた、荷物の置き場所を指定された、トイレの待ち方を指示された、などなど。
いやはや、これはとんでもない店かもしれません。オーナーがスタッフにパワハラをかましており、客にもその勢いでハラスメントをしてくるありえない店なのかも!
われわれはその真相を求めるべく、わくわくしながら向かいます。
結論、とってもいい店でした。美しく飾られた店内に、民族衣装をまとったスタッフたち、そしてうまい飯にうまい酒です。
オーナーは数十年日本にいるというわりにカタコトの日本語で一見ぶっきらぼうに感じます。スタッフも同じく日本語が得意ではない様子ですから丁寧な言葉ではないですが、メニューの相談にも乗ってくれます。日本語の聞き取りにも難がありそうですが、メニューはすべて大きな写真つきですから、極端な話、仮にどちらもひとことも声を出さずとも注文はできるでしょう。
食事が届いてから数十分にわたり自撮りをし続けるお隣のお客さまは、空いている日だったのか急かされることはありませんでしたが、店員さんからクスクス笑われており、唐突に、ソレ食べ終わったらイイことあるフフフとオーナーから話しかけられたこれはもしかしたら急かされているのかもしれません。荷物の置き場所は指定されたところに置いたほうが、こちらもあちらもほかのお客様も快適。トイレの待ち方も指示された場所にあるふかふかのソファで待ったほうが、ほかの誰の邪魔にもなりません。
お気づきでしょうか。
もちろん世の中にはヤベえ店はあります。や、ヤバすぎるぜ…となったことは一度や二度ではありませんので、ヤバい店があることに否定は一切いたしません。
ですが、こちらのお店に対する星1つのそれらは、言葉を選ばずに言うならば、イチャモンの類です。
思っていたのと違う、自分がしたいようにできなかった、その程度の話なわけです。
良い酔いを得たいのであれば、まずは良い客になりましょう。店にルールがあるのであれば、まずは従ってみたほうがいいし、あなたは神様ではないので、そんなにえらそうにしないほうがいい。
うんちみたいなクチコミをインターネッツに巻き散らかさないのはもちろんのこと、あなたのことを思って行われている(が、実際には言語や性格などの条件によってそれはある種つっけんどんだったりする、ことがある)ことに腹を立てないこと。これが最低の最低限です。
もっといえば、スタッフさんの都合の良さそうな瞬間を見計らって声をかけるとか、呼びつけてから考え始めないとか、そういうことも応用編に存在します。いやいやなんでそんな外食をしてるのに、俺様が気を使わなきゃいけないんだ?!こっちは金を払ってるお客様やぞ!?あ、そうですか、そういった方にもやさしくしてくださる店へ行ってはいかがでしょうか?
あとはすんごいシンプルですが、これうっまいっすね、このひとことだけで世界は平和になったりして。
さて、今週のヨヨイノヨイは。
またしても餃子で大変恐縮です、しかも別にそんなに特段餃子マニアな訳ではないんです信じてください。
京都餃子の王将、大阪王将につぐ、第三の王将があるんだよ!と友人から教えてもらい、鹿児島へ行ってまいりました。
瓶ビールをちびちびやりつつ、ちょいと調べてみると、経営の神様稲盛和夫さんのお名前が出てきたりもする数奇な店。
たいへんおいしゅうございました。
それではまた来週!
