Senseは、味だけではなく、香り、音、空気、温度、余韻など、五感を通して“良い酔い”を味わうための記事です。Sceneが“どんな夜を過ごしたいか”を辿る記事だとすれば、Senseは、その感覚を演出する料理人、ソムリエ、店主、オーナーたちの思想や技術を深掘りしながら、飲食体験を感覚の記憶をお届けします。
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nano 第3回|確かな技術をラフにまとう。「ちゃんとしたイタリアン」で自由に気持ちよく飲む焼酎
掛け合わせが生み出す、静かな心地よさ 「うちは焼酎に料理をがっつり寄せるっていう意識、あんまりないかもしれないですね。どっちでも行けるというか、焼酎の方が懐は広いですから。」 カウンター越しにそう語る「nano」の店主・長野氏の言葉には、現代の飲食シーンでは、目立たなくなってしまったが私たち呑み手がもっておきたい、極めて本質的な「自由」が宿っている気がする。 現代のグルメカルチャーは、とても豊かに […] -
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nano 第2回|トリッパ、穴子、羊の脂を包み込む余韻。
イタリアンをやってきた人間が出す「焼酎」の余韻 金曜日から月曜日まで、中国の蒸留酒である白酒(バイチュー)と創作台湾料理で賑わいを見せる渋谷の空間は、火曜日と水曜日の夜になるとその表情をガラリと変える。 ガラス張りの店舗に掲げられるのは、店主・長野雄(ながの・ゆう)氏の個人名義の看板『nano(ナノ)』。カウンターに並ぶのは、昨夜までの異国情緒あふれる白酒のボトルではなく、日本各地の蔵元から厳選さ […] -
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nano 第1回|看板のない異質空間に、二つの夜が迷い込む。
渋谷の境界線で、料理人・長野雄が仕掛ける「選択肢」という名の自由形 渋谷駅から明治通りを南へ歩いて約10分。大通りの喧騒から少し外れた小道に、その店はある。ガラス張りのスタイリッシュな佇まい。しかし、外から覗き込んでも、そこが何を生業としている場所なのかは一見して判然としない。 インテリアショップなのか、デザイン事務所なのか、あるいは飲食店なのか。外から見ていると何屋かわからないため、最初は誰もが […] -
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nano SCENE|自由に合わせていいと思えるそんな気持ちよくなれる飲食経験
駅からお店へ向かう道。週に2日だけ、密かに営業するイタリアンレストラン「nano」。 先日は台湾料理と白酒を楽しんだ。そして今日は、イタリアンと焼酎。やっと営業日と予定が合って訪問! 同じ道を歩いているはずなのに、口の気分がまるで違う。その感覚が、なんだかとてもいい。 お店に入ると、カウンターには焼酎がずらり。イタリアンのお店なのに、焼酎。 お店の雰囲気の中にどこか浮いているような…でも、それがし […] -
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七一飯店 SCENE|知らないものを知るって、こんなに楽しかったっけ。
駅からの歩く道。決して近いわけではない。でも、その距離が逆にいい。お店への期待感と今日のテンションを上げてくれる。少し歩くたびに、今日の気分が日常から離れていく。 扉を開ける。店内にはたくさん飾られている椅子。「これ、自分で好きなの選んでいいんですか?」と思わず聞きたくなるくらい、自由で不思議な空間。食堂みたいでもあり、バーみたいでもある。中華料理屋なのに、中華料理屋らしくない。 でも居心地はいい […] -
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人形町 梅田 後編|100年先へ暖簾を残す。変えぬ伝統と、和食のフィルターがもたらす新たな息吹
五感を揺さぶる「梅田丼」の衝撃と、絶対に変えないこだわり 新しく生まれ変わった『人形町 梅田』の客席に座り、お目当ての看板メニュー「梅田丼」を注文する。運ばれてきたどんぶりの蓋を開けた瞬間、どこまでも芳しい香りが広がる。 丼の中に美しく収まるのは、「地焼き」が生み出す、圧倒的な佇まいのうなぎだ。一度も蒸されることなく、炭火の強火力で一気に焼き上げられた皮目は、お箸を当てた瞬間に「パリッ」と小気味よ […] -
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人形町 梅田 前編|50年の暖簾と「おもてなしの記憶」を繋ぐ。新生『人形町 梅田』が紡ぐ、美しき事業継承の物語
五感に響く食の体験とは、単に味の良し悪しを評価したり、流行りの店を消費したりすることではない。その一皿の背景にある、人の想いやこだわりに気がついたとき。 私たちの五感はより深く研ぎ澄まされ、店を出た後も心地よい「余韻」となって心に残り続けます。 今、東京・人形町にある『人形町 梅田』で起きているのは、50年続いた暖簾を次の世代へと繋ぐ、温かい人情の物語です。 先代の親方から三代目へと一から伝授され […] -
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秘密の台所 第3回|台所から生まれる自由と、本質への渇望
「秘密の台所」のカウンターを支配しているのは、目に見えるレシピではない。その根底にあるのは、15年のキャリアで培ったプロフェッショナルな視点と、対極にある、衝動的でパーソナルな「好き」という感情の絶妙なバランスである。 後編では、店主の内面にある美学、そしてワインという巨大な潮流に対する彼の「誠実な向き合い方」を、1対話から紐解いていく。 開店を遅らせてまで会いに行った、造り手の「詩」 「ちょっと […] -
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秘密の台所 第2回|「なぜ、この“台所”は街を渡るのか—『秘密の台所』ができるまでとこれから」
神楽坂、大井町、祐天寺。 決まった場所を持たず、街から街へと移動しながら営業する「秘密の台所」。あその在り方は一見するとユニークだが、店主・通称「台所さん」の話を聞いていくと、そこには彼の想いと、波乱万丈なキャリアの積み重ねがあった 。 今回のインタビューでは、店主の歩みを辿りながら、なぜ彼が「間借り」という形を選び、いま何を計画しているのか。その背景にある選択を紐解いていく。 15年間の「某高級 […] -
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秘密の台所 SCENE|「もう余韻」お店で既に呟いてるそんな酔い
お店を見つけた瞬間から、不思議な感覚だった。どんな展開になるのか分からない。でも、どこかで確かに興味がそそられている。まるで、謎を解きにいくような感覚。 おじゃまします。 神楽坂の賑わいの中を歩きながら、近づくにつれて思う。 「こんな場所にあるの?」 そう、ここは“秘密の台所”だから。人の秘密基地に入り込むような感覚。え、入っていいの?本当にここで合ってる?そんな少しの不安と、確かなワクワク感。思 […]