この日は、ワインを少し違う角度から体験したい気分。
調べていた時から不思議な感覚を持っていて気になったお店。
貝殻で飲むお酒、土器で食べる料理。
なぜかとても気になる。
お店に入る前からお店の空間にひき込まれていく…

何か違う。そんな体験談
メニューを見た瞬間。ん?分からない。
一度見直す。もう一度見る。
日本語で書いているが日本語で書いていないのかと思った。
でも、この暗号のようなメニューがもう面白い。
料理は、名前と感覚からワインと合わせてみたいものを選ぶ。
ワインは、店主にお願いした。

◾️頼んだもの
・むしブロッコリーのにんにく炒め
・砂肝のコンフィ
・カボチャのあげマリネ
・鶏レバーペースト
・白ワイン
・オレンジワイン
まずワインの注ぎ方が違う。カウンターの奥で空気に触れさせる音がする。
どんな味を出すんだろう。音だけで味の想像と期待が膨らむ。
貝殻で飲むワインは飲み口が変わるだけでワインの重たさや余韻の残り方が変わる。
同じはずなのに、違う。
最初に出てきたブロッコリーは一口食べて、思わず安心した。
「あ、美味しい。」出だしは順調。
砂肝のコンフィは想像していた硬さがなかった。
私の知っている食感じゃない。
口に入れた瞬間、ふわっとほどけて「こんな体験いいんですか。」というようにもう嬉しくなる。
ふと、いつも肩に力が入っていた荷が降りていく感覚にもなる。空間にどんどんと沈んでいく感覚になる不思議な空間。
流れている音楽もどこか現実から少しずれていて
“ふぁんふぁん”と宇宙に来たような音がしていた。
レバーペーストはメニューにあるとつい頼んでしまう一皿。
素朴なパンも小麦の塩味と甘みと旨み。そこにレバーペースト、オレンジワインが相まって深みを増してくれる。
「あーしっかり感覚を感じて楽しめているな」と自分にも嬉しさを感じる。


時間/タイミングで空間が変わる
最後に店主さんから、「まだ、お腹行けますか?」と聞かれて、カボチャのマリネ。
「うん、頼もうか迷っていた候補生です。ありがとうございます。」
と心の中でそっと言いました。
残っていたワインとカボチャの甘みがさらに余韻を深くしてくれる。
途中から常連さんが入り空間の温度が少し変わった。さっきまでの“溺れる感覚”から少し現実に戻るような感覚。同じ場所なのにいる人でこんなにも変わる。
その違いがはっきりと感じられるのも面白かった。
あ、そうだ。トイレにも是非行ってみて欲しい。
さっきの雰囲気とはまた違った雰囲気。余計に分からなくなったけどそれをも楽しめる時間だった。
新しい良い酔いを知ってしまった日だった。

ポイント
・貝殻や土器など、五感を揺さぶる体験ができる
・「いつも」が飽きた人に「違和感」という感覚を届ける
・空間や音も含めて体験として楽しむ店
利用シーン
・新しい体験をしてみたい日
・五感をフル活用して食体験を楽しみたい日
・ワインを楽しんでみたい日
店舗基本情報
・店名:vineria il passaggio(ヴィネリア・イル・パッサッジョ)
・エリア:浜町
・予約:○
・Instagram