上海のナイトマーケットと言われる商店街を後にして、今日のメインのお店に向かう。
目的はひとつ。「成隆行蟹王府」で、上海蟹と中国酒を堪能すること。
そう思い羽田からの飛行機でお酒を我慢し、機内食も少なめにし、お腹はペコペコ準備満タン。
のはずが…
上海、渋滞。全然進まない。
行くまでの道。大渋滞。
1歩進んで2歩下がる?というように進んでもちょろちょろ。
いやいやいや。予約時間までに着きゆっくりご飯を楽しむ準備してるんですけど?
間に合わない。10分遅れると自動キャンセルスタイル。
いやいやいや。異国の地。電話で遅くなります連絡できないよ。
そう思い、タクシーのあんちゃんに必死に翻訳機と流暢な関西弁を使いお店に電話をお願い。
結局時間に間に合いそうになく、タクシーを降り大雨の中スンスンとお店に向かう。
全ては、上海蟹のために。
「没关系(大丈夫)」で、全部ほどけた
お店に着くと少し息が上がってる。
だって、まあまあな距離をスンスンしてきたもん。
扉を開けると店員さんが「没关系(メイグァンシー)」(日本語で大丈夫だよ。)と笑顔で迎え入れてくれる。
店内では、2人の演奏者が音楽を演奏している。
階段を上がり、個室に案内される。異国籍。というような雰囲気。
もうここでこれまでの気持ちの荒ぶりを抑えられる。


中国語メニューを、欲望のままに読む
運ばれてきたメニューには、写真とほとんど中国語の文字。
わからない。料理のサイズ感も何が入っているかも調べてもわからない。
ただ、上海蟹は食べたい。
あとは、写真と自分の欲望に任せる。
お酒はもちろん私のブームの白酒。
白酒×ソーダ割り=チャイニーハイ そんなものは、この国になさそうだ。
白酒ボトルとソーダを頼み自己流で。
◾️頼んだもの
・白酒
・炭酸水
・スペアリブの酢豚
・鴨顎のピリ辛漬け
・青菜炒め
・蟹身と蟹味噌の平たい春雨炒め
・蟹身と蟹味噌の卵炒め
(一品類は、フル/ハーフサイズが選べます。)
・上海蟹
・蟹味噌の混ぜ麺

「干杯(ガンベイ)」で始まる夜
まずは中国の飲み方で店員さんに入れてもらった小さいグラスの白酒で「干杯(ガンベイ)」全ての準備はできた。
欲望のままに頼んだがあまりに蟹三昧。かぶってしまったと思いつつも大歓喜。
蟹身と蟹味噌の平たい春雨。
まずは一口。あ、なにこれ知ってる味なのに食べたことない。
蟹の味噌が濃厚でもうチャイニーハイが進む進む。
お次に、蟹身と蟹味噌の卵炒め。
さっき食べたものと入っているものはほぼ一緒なのに味わいが違う。
添えられているパリパリと一緒に食べるとまとまる。
店内に流れる音楽と、個室でという優越感。
素晴らしい。ちょっと富裕層な気分。
さあ、お待ちかねの上海蟹。
店員さんが、出来立てを見せてから丁寧に剥いてくれる。
「もーベリグ。」
自己流のチャイニーハイは、スンスンなくなりどんどん濃いめに。
あの、鼻の上に抜ける風味。
なんで日本で飲めないんだ。なんで中国でもソーダ割りしないんだ。
そんな気持ちを整えるように今日この場、この時間で堪能する。



止まらぬ蟹三昧
お次に、蟹味噌の小籠包。
「どんなけ蟹食べるんや。」というツッコミすら追いつかない。
いいんです。今日は蟹の日と決めたので。
あつあつの中に蟹と肉汁。
あつあつなのに一口で。美味しすぎる。
思わず、もう一つ。
なくなった小籠包の穴を埋めるようにすかさず、チャイニーハイ。
もう今日は決まった。大拍手。
お腹いっぱいなのに、まだ食べたい。
蟹味噌の混ぜ麺。
また蟹三昧。
もたもたの餡が蟹をまとめ上げ素晴らしい締めだ。
蟹ばかりだけど、差し込みの酢豚や鴨顎のピリ辛漬け、青菜炒めがいい箸休め。
気持ちを整えるのにとても良かった。
気がつけばボトルで頼んでいた白酒がほとんどない。
いい日を過ごしたんだと軽くなった白酒のボトルで感じる。
なんていい日だ。
店を出たあとも、タクシーがうまく捕まらない。
ついた目的地は違う場所。
途中でタクシーのあんちゃん交代まで発生。
最後まで波瀾万丈。



ポイント
・上海で上海蟹を堪能できる
・個室と生演奏で非日常感が強い
・中国語メニューを“感覚”で選ぶ面白さがある
利用シーン
・上海で名物を堪能したい日
・ちょっと贅沢な中国旅行をしたい日
・旅行先で欲望のままに食べ飲みしたい日
店舗基本情報
・店名:成隆行蟹王府
・エリア:中国/上海
・予約:〇(現地旅行会社を通じてなど少し特殊なため事前によく調べて予約推奨)