おーいお父さん、うまいチャーハン持ってきて!えーどれだっけな、いやわかんないよいつものアレだよアレ。
俺はここのチャーハンが世界一うまいと思ってるからさ!今日もこいつを連れてきたってわけよ。
こう聞こえてくるのは深夜の繁華街にて朝までやっている中国料理店です。
1億%酔っているお客様ですから、実際にどのくらいどう思っているかは定かではありません。
俺の今日の下半身は全部ヴィトンだぜ?え、お前三越知らないの!?という明らかな空中戦が行われているそのテーブルには、確かに今日はじめて連れてこられて、今まさにチャーハンを勧められている「こいつ」さんがいるわけです。
連れてきた方はといえば、入店早々に店主から、久しぶりネあなた!もうコレステロールは大丈ブなの?!なんて聞かれていましたから、間違いなく顔馴染みなのです。
そう、どんな店にもいるのが常連さんです。
油で床がツルッツルの町焼肉にも、映え〜な進化を遂げすぎたポテトサラダを出すネオ酒場にも、店主が一言も喋らないもつ焼き屋にも、カウンターが燃えさかる炎に包まれているバーにも。
開店したばかりなのにメニューに「名物」とか書いてしまうような店以外には、必ずいるありがたい存在が常連さんです。
この常連さんという人種は、ほぼ大体の場合に外食が好きな人であるので、常連になっている店はその一軒だけでなく、同じ街に、別の街に、とにかく複数あることがほとんどです。
もちろんその常連度には差があって、毎日なのか毎週なのか毎月なのか、あるいは毎シーズンなのか、そういった違いはあるわけですが、そこは今日は問題としていません。
同じ人が常連にしている店々は、ある程度の傾向がでてくるものです。
あの人に聞いた店って、だいたいいつも最高だな、それがこの正体なわけです。
そんな友達をなるべくたくさん持ちましょう、というのが今週紹介したい良い酔いへの入口です。
このエリアの、あるいは、この雰囲気の飲食体験を探すんだったら、あの人に聞くのがベストだよな、と思い浮かぶ人がいるかどうか。Googleに聞くのももちろん正しいですし、勘で歩き回ることには、それでしか得られない楽しみが含まれています。
ですが、より短時間であたりを引きたい、そういう場合には信頼のおける人に聞く、これに勝る解法はありません。
この方法をとるには、避けて通れない重大なポイントがあります。
自分も人におすすめできる店を持っている、ということです。自分からは何も出てこないのに、人にばかり頼るというのは、最初の何回かは教えてもらえるかもしれませんが、だんだん嫌な顔をされるでしょう。
ビジネスの一つの基本に、情報の非対称性があるわけですから、そういった場合には買えばいいのです情報を。
テイクだけしたいならマネーを使え!
ここまですっかりお店の話で書いてしまいましたが、良い酔いということで考えれば、必ずしもお店の情報でないかもしれません。
家で飲むときのグラスの情報、ピカピカの氷をつくるための器具の情報、酒が進むコンテンツの情報。これらにもその情報主の傾向は必ず反映されるはずで、自分とあうあわないがきっとあります。
まあわたくしは毎日家をピカピカにして快適にお酒を飲める、まるでバーのようなオシャレハウスみたいな環境をつくる、ということは到底無理なので、毎夜毎晩お金を払って夜の街へ繰り出すわけです。
ただ、こういったこともAIによってちょっと変わってくるかな?という実感はきっと皆さまじわじわ感じつつあるところでしょう。つまり今まで店の情報を交換しあってた友人との会話をAIとのチャットに置き換えると、あら不思議、一人も知人のいないはずの町に、あなたの好みを熟知した顔のない友人が現れて、最高のお店をおすすめしてくれる、かもしれません。
さて、今週のわたくしのヨヨイノヨイは。
初めて降り立つ水戸にて、茨城県内の酒という酒が集まりつくした角打へ。
カウンターで購入したコインをいれると、自動で30-40ml程度を注いでくれるというマシーンとご対面、心ゆくまで飲み比べをして参りました。お店のスタッフさんに訊ねても、いまいち要領を得ないので、試しにこちらの説明図をAIに食べてもらって、飲みすすめるルートを定めてもらいましたが、AIって口はないんだったな〜!と思うなどいたしました。
AIも酔ってくれたらいいのにね?冗談です、また来週!
