bacchanteの世界観トハ。

こんにちは。なかむらかほです。

Webサイトがリリースされ約半年が経ちました。
「面白そう」
そんな気持ちから始めたbacchanteですが、少しずついろいろな方と触れ合う機会が増え、記事を読んでくださる方、取材を受けてくださる方、嬉しい言葉をくださる方も増えてきました。
本当にありがたい毎日です。

今日は、そんなタイミングだからこそ、改めて「bacchanteって何なんだろう。」ということを書いてみようと思います。

半年やってきた今だからこそ、始めた頃には言葉にできなかったことが、少しずつ見えてきました。
この記事を読んでくださる方の中には、私とは違う価値観を持っている方もいると思います。
ただ、批判とかではなく一つの考えとして受け取ってくださると嬉しいです。

「良い酔い」という点から、その背景にある線へ

bacchanteを始めた当初、私たちは、「自分に合った『良い酔い』を、誰かの『良い酔い』のために記録するメディア。」という言葉を掲げていました。

私たちが言っている「酔い」は、アルコールに酔うことだけではありません。
何かのタイミングで心が少し動いて、自分の感覚に素直になれる。
そんな瞬間を、私たちは「良い酔い」と呼んでいます。
だから、bacchanteの「酔い」は、「酔い ≒ 良い」なのです。

そして人によって「良い」は違います。
だからbacchanteは、「何が良いか」を決めるメディアではなく、「誰にとって、なぜ良いのか」を記録するメディアでありたいと思っています。

私自身、これまでコラムでも何度か「自分で選ぶこと」について書いてきました。
そんな自分の感覚を大切にしてほしい。
そして、自分で選ぶためには、そもそもいろいろな世界を知るための入口があった方がいい。
これはbacchanteを始めた時から、今も変わっていない根っこの部分です。

ただ、半年間続けてきて変わったこともあります。
最初は、一人ひとりの「良い酔い」という“点”を記録しようとしていました。
でも、その点を取材していくと、その後ろには想像以上にたくさんの“線”がありました。
今は、その線まで伝えたいと思っています。

知ってからのその次へ

最初の頃の私は、「良いものを見つけて、記録して、伝える。」というところまでをbacchanteの役割だと思っていました。
でも、今は伝えるだけではなく、「人の感覚や行動が動くところまでやりたい。」と元々思っていたことに気がつきました。
例えば、1記事を掲載し「この○○美味しそう…」で終わらすのではなく「飲んでみたい」「食べてみたい」
が生まれ、実際に体験する。「この酒さ、実は……」とかという循環が生まれ他の人へ伝わっていく。
今度はその人が買うかもしれない。酒蔵へ行くかもしれない。その土地へ旅行するかもしれない。
つまり、認知 → 理解 → 共感 → 行動 → 体験 → 共有 → 次の認知というようなここまでの流れを造ることが私が考えるbacchanteとしての仕事だと思います。

記事を書いて終わりではない。
SNSで紹介して終わりでもない。
イベントを開催して終わりでもない。
全部、誰かが知らなかった世界に触れるための「入口」です。

記事を書くことだけが編集ではなく、人と世界との接点を編集する。
そんなことをbacchanteで造っていきたいと思っています。

1つの点には、まだ知らない線がある

なぜそこまでしてbacchanteをやっているのか。
正直、自分でも、「なんでこんなにやっているんだろう。」と沼に入ることがあります(笑)。

一つの記事をつくるだけでも、取材して、調べて、写真を選んで、文章を書いて、確認してもらって。
一つの企画をやろうと思ったら、さらにたくさんの人が関わります。

それでも続けている理由は、やっぱり私は知らなかった世界を知ることが好きだからなんだと思います。
一杯のお酒にも。
一皿の料理にも。
一軒のお店にも。
一人の人間にも。
今ここにあるまでのストーリーがあります。
そうやって背景を知っていくと、それまでバラバラだった点が線になる。
背景を知ると、なんとなく飲んでいた一杯が昨日とは少し違って見えることがあります。
液体自体は同じなのに、自分の感じ方が変わる。
それもまた、一つの「良い酔い」なんだと思います。
だからbacchanteは、飲食を入口に、まだ知らない世界への入口をつくるカルチャーメディアでありたいと思っています。

文化が続いていく循環を造ることはできる

そして最近、よく考えることとして「文化」ということです。
「文化をつくる」
と言葉にすると簡単ですが、実際はそんなに簡単なものではありません。
「今日からこれを文化にします!」と言ったところで、当然、文化にはなりません(笑)
私たちが今当たり前のように楽しんでいるものにも、その背景にはたくさんの人がいます。

うまくいかなかったこともあっただろうし、時代によっては見向きもされなかったものもある。
そんな、たくさんの人の汗がにじむような努力や、想いや、時間の積み重ねの先に、今の文化がある。bacchanteだけで文化をつくれるなんて思っていません。
でも、文化が続いていく循環を造ることはできる。

記録・届ける・体験する…
そうやって、いつの間にかそれを選ぶ人が増えて、次の世代にも残っていく。
私は、そんな積み重ねの先に文化があるんじゃないかと思っています。
もちろん、私がやらなくてもいいのかもしれません。
見て見ぬふりをしたって、生活はできます。

でも、もういろいろな人に出会ってしまった。
面白いものを知ってしまった。
その背景にいる人たちの話も少しづつ聞いいる。
そして、その人たちと一緒に何かをした先に、今よりちょっと面白そうな未来も見えてしまった。
面白そうじゃないですか?
まだまだ知らないことばかりですが、bacchanteという場所を使って、自分なりの価値を出していきたいと思っています。

改めて、bacchanteの世界観トハ。

半年やってきた今。改めて、「bacchanteの世界観って何?」と聞かれたら。
私は、「誰かの『酔い≒良い』を、誰かの新しい『酔い≒良い』世界への入口にすること。」
だと答えると思います。
そして、その入口をたくさんつくることで、
誰かに決められた「良い」ではなく、
一人ひとりが、自分にとっての「良い」を選べる世界をつくりたい。
そして、それを次の行動につないで循環をさせていく。
これが、現時点で私が考えるbacchanteです。
半年後にはまた違うことを言っているかもしれません(笑)。
でも、それでいい。
人と出会って。
知らないものを知って。
実際に体験して。
考えて。
そのたびにbacchante自体ももっとパワーアップしていけばいいと思っています。
ただ、一つだけ変わらないとしたら、「何が良いか」を私たちが決めるのではなく、一人ひとりが自分に合った「良い」を選べる入口を増やしたい。
ということ。
もっと面白いことを色んな角度から…!

さあ、おいしいものを食べて・飲んでこれからもひたむきに。

これからも、どうぞよろしくお願いいたします!

最近のおいしかった「ワイン×王様しいたけのオムレツ」

この記事を書いた人

なかむらかほ