焼き芋なら、ねっとり派も、ほくほく派もいる。「この品種が好き」「あのお店のが美味しい」と、芋の話で盛り上がることもあります。
でも、焼酎になると、原料の芋まで気にして飲むことは案外少ないかもしれません。
僕も、お店では出来上がった焼酎の香りや味を中心に話しがちです。
鹿児島県垂水市の八千代伝酒造には、ちょっと気になる取り組みがあったりします。
収穫した芋を24時間以内に仕込む。
その一方で、芋を吊るして寝かせてから造る焼酎もあるんです。
片方は急いで仕込み、もう片方は待つ…
鮮度を大切にしている蔵が、どうしてわざわざ芋を寝かせるんでしょう?
畑から焼酎を造る。八千代伝酒造が向き合う芋と時間
八千代伝酒造では、原料の芋や米を育てるところから、自分たちで取り組んでいます。
焼酎蔵と聞くと、大きなタンクや蒸留器が並ぶ仕込み場を思い浮かべますが、その前に畑仕事があるんですね。
芋を育てて、収穫して、仕込む
どの品種を使うかだけでなく、収穫した後にどう扱うかも、蔵で考えています。
その一つが「つるし八千代伝」です。
自社で育てたベニハルカを吊るして糖化熟成させ、その芋を使って造る焼酎。
寝かせているのは、出来上がったお酒ではなく、原料の芋そのものです。
芋を寝かせると、焼酎の香りや味はどう変わるのか?
そもそも、吊るそうと思ったきっかけは何だったのか?
飲んだ感想だけでなく、造る途中の話も聞いてみたくなります。
「熟柿」「八千代伝 黒」「つるし八千代伝」。3つの焼酎を飲み比べる
11月28日・29日、八千代伝酒造の杜氏・八木大次郎さんが、三軒茶屋へ来てくださいます
「三茶縁日」の中で、僕たち三軒酎屋が企画する「お湯割ミライ」に、両日参加してくださる予定です。
芋焼酎の仕込みでとても忙しい時期に、鹿児島から三茶まで来ていただけるのは、ありがたいですね!
当日は「熟柿」「八千代伝 黒」「つるし八千代伝」の3種類をご用意します。
「熟柿」は、原酒で1年間寝かせた焼酎。
熟した柿を思わせる甘みと、まろやかさが特徴です。
「八千代伝 黒」は、蔵の代表銘柄の一つで、コクと柔らかな甘みを楽しめます。
そして、芋を吊るして熟成させた「つるし八千代伝」には、蜜や紅茶を思わせる香りもあります。
お酒になってから寝かせるものと、お酒になる前の芋を寝かせるもの。
同じ蔵でも、時間のかけ方が違うんですね!
どれも気になるけれど、最初の一杯はどうしよう?
迷ったら、八木さんに聞いてみてください。
「普段はハイボールが多いです」
「あまり濃くない方が好きです」
そんな話からでも、「おすすめを一杯ください!」でも大歓迎です。
飲んでみて、「これ、好きです」と伝えたら、どんな話が返ってくるのか?
聞きたいことも、飲んでから出てくるかもしれません。

鹿児島の畑の話を、三茶の駐車場で。お湯割ミライ Episode 0
「お湯割ミライ」は今回が最初の回、Episode 0です。
会場は、街のお祭り「三茶縁日」の中にある「ふわふわBASE」。
普段は駐車場として使われている「タイムズ太子堂 第9」です。
焼酎を飲むために予定を空けて来るのも、三茶縁日を歩いている途中で立ち寄るのも、どちらも歓迎です。
美味しそうなものを探して歩いて、少し肌寒くなったら、お湯割りを一杯。
温かいカップを両手で包んで、ひと息つく。
遠くにある畑の話を、三茶の駐車場で聞く……。
なかなか面白い寄り道になりそうです。
僕はやっぱり、これを聞いてみたいですね……。
「鮮度を大切にしているのに、どうして芋を寝かせるんですか?」
お湯割りを飲みながら、八木さんが話してくれるのを楽しみにしています。

【開催案内】
三茶縁日「お湯割ミライ」Episode 0
開催日: 2026年11月28日(土)・29日(日)
会場: タイムズ太子堂 第9(ふわふわBASE)
お湯割り: 一杯700円
入場無料・予約不要。 一杯だけでも歓迎です。
企画: 三軒酎屋/有限会社 五臓六腑
参加蔵元紹介①
八千代伝酒造(鹿児島県垂水市)
来場予定:杜氏・八木大次郎さん(両日参加)
提供銘柄:熟柿/八千代伝 黒/つるし八千代伝

【三軒酎屋の中の人note】
