今日は、「美味しい」を分かち合いたい気分の日。

1度目はたまたま見つけた。「なんだか気になる。」そんな直感だけで扉を開けた。
2度目は「あの店に、もう一度行きたい。」そんな気持ちで訪問。
そして3度目。今日は、この人を連れて行きたい。
自分が好きになった場所を、誰かと同じ感情を共有したいと思えるお店。
きっと、4,5…何度もあるんだろう。

階段を登り手を洗う。この何気ない動作が、「これから始まる時間」へのスイッチになる。
メニューは毎回少しずつ変わる。
季節によって少しずつ変わり、その日の仕入れでまた変わる。
だからこそ、「今日は何があるんだろう」という楽しみがある。

すべて欲望のままに…

◾️頼んだもの
・ワイン
(泡、白、オレンジ、ロゼ、赤)
・アンチョビとバターのブルケスッタ
・ローストビーフ
・チーズ
・ゴルゴンゾーラソースのペンネ
・パン

乾杯は、泡と白で乾杯。
ワインは店主にお任せ。
だから、「今はこんな気分です」とだけ伝えて、料理や気分に合わせて、一杯を選んでくれる。
知識がないことが不安にならない。そんな安心感・その一杯が新しい出会いを連れてきてくれる。

どちらも爽やかな飲み口なのに、しっかりと味が残る。
ワインをしっかり味わっているこの時間、この空間、店主との会話が心地よい。

料理は、メニューを見て欲望のままに。
「今日はこれが食べたい。」
その感覚に素直になれるのも、この店の好きなところだ。

まず運ばれてきたのは、アンチョビバターのブルスケッタ。
アンチョビの塩気がぐっと食欲を引き上げ、そのあとにミネラル感のあるイタリアワインが口の中で整えてくれる。

美味しさと心地よさが、一口・一皿ごとに感じていく。

このお店はイタリアワインが中心。
だけど、中国ワインや、他の国のワインなどその土地に縛られないラインナップも並ぶ。
「店主が本当に美味しいと思うものを飲んでほしい。」
そんな想いが、そのままワインリストになっているようで面白い。

ワインに合わせて料理も進んでいく。
チーズをつまみ、ピクルスで口を整える。

レモンティーぽい味がする白ワイン
ブルケスッタ×中国ワイン

良いを少しずつ重ねていく

そして、この日一番驚いたのがローストビーフだった。
最初は気にも留めていなかった。
けれど、キッチンでジュージュー音がする。
ちょうど出来上がりのタイミングが合って、ワインと合わせてみたい。
口に入れた瞬間、思わず顔を見合わせた。

ローストビーフなのに、ほどける。
薄くスライスされて重ねられたお肉が噛むというより、ゆっくり溶けていくような食感だった。
そこへ赤ワイン・ロゼワインをひと口。
肉の旨味とワインの余韻が静かにつながっていく。
「あぁ、美味しい。」

最後にいただいたゴルゴンゾーラのペンネも印象的だった。
しっかりとした歯ごたえがありながら、どこか優しい。
店主に聞くと、最後に牛乳で茹でているのだという。

イタリアの郷土料理として受け継がれてきた作り方らしい。
こうした背景を知ることで、一皿やこの瞬間の味わいはさらに深くなる。
料理だけではなく、その土地の文化まで一緒に味わっているような気持ちになった。

すべてに店主の「好き」が詰まっている。
ワインも食材も料理も、インテリアも…

あぁ、余韻。
ガチャコン(地元の電車)に乗っていくか、近くに泊まるか、それとも誰かに送迎してもらうか。
そんなところがとてもいい。

今日だから行きたい。
そんな気分に、何度でもさせてくれる一軒。

自家製のローストビーフ
ゴルゴンゾーラソースのペンネ
その日に応じて説明してくれるワインの数々

ポイント

・一人でも、大切な人とでも過ごしたくなる距離感
・ワインが分からなくても、素敵な一杯に出会える
・季節ごとに表情を変えるメニューの数々

利用シーン

・ワインと料理をゆっくり楽しみたい日
・滋賀で少し特別な夜を過ごしたい日
・新しいワインとの出会いを楽しみたい日

店舗基本情報

・店名:Vineria Ueno (ヴィネリア ウエノ)
・エリア:滋賀県/八日市
・予約:〇
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この記事を書いた人

なかむらかほ