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Sense
ANTELOPE第1回|挫折と大事故、そしてコロナ禍。絶望の先で手繰り寄せたミードとの出会いと「確信の1本」
グラスに注ぐと、やわらかな琥珀色が光を包み込み、華やかな香りが立ち上る。「ミード(MEAD)」というお酒をご存じだろうか。 蜂蜜を原材料として造られる醸造酒で、一説には1万年以上前から存在すると言われている。ワインやビールよりも遥かに古い歴史を持つことから、「人類最古のお酒」として知られている。日本ではまだ馴染みが薄いが、世界各地では古くから親しまれ、多様なスタイルが発展してきた。 「人類最古のお […] -
焼酎特集
wacasu|36℃の街を逃れて、お茶とお酒の密会へ。
連休最後の月曜日。 最高気温は36.1℃。本来であれば外になんて出ず、冷房をガンガンに効かせた部屋で缶ビールでも煽っていたい夕暮れ時だ。けれど、今日ばかりは家でくすぶっているわけにはいかない理由があった。 「常連」と胸を張れるほどではないけれど、階段を上がれば「瓶ビール飲みます?」と声をかけてくれ、お店の人が自らグラスを持って乾杯の待機をしてくれる。それくらいには通っている店「wacasu」で、今 […] -
白酒特集
レッツバイチュー|水曜19時、秋葉原。白酒でスパイス爆弾を喰らい尽くす。
水曜日の19時前。秋葉原の、あのちょっと雑多な駅前を抜けて「香福味坊」のドアを開けた瞬間、クミンと八角などスパイスの香りがガツンと鼻をくすぐった。これこれ、この匂い。まだ週の半ばの水曜日にも関わらず「よっしゃ飲むぞ」とスイッチが入る。 今夜集まったのは、総勢21人の男女。 こういうお酒のイベントって「はじめまして……」とおそるおそる始まることが多いけれど、今夜はとば口からちょっと様子が違った。なぜ […] -
焼酎特集
小牧蒸溜所 第4回|物語を熟成する蒸溜所。430年の血脈が描き出す本格焼酎の未来。
第3回では、3度目の水害という未曾有の危機を乗り越えた伊勢吉氏が、「助けてくれた人たちへの恩返し」という想いを原動力に、小牧蒸溜所を人々が誇りを持てるブランドへと変えていく姿を追った。品質へのこだわり、働く人々の誇り、そして支えてくれるファンとの絆。そうした積み重ねによって、小牧蒸溜所は独自の価値を築き上げていった。しかし、伊勢吉氏の挑戦はそこで終わらない。彼が次に見据えたのは、本格焼酎の未来、そ […] -
焼酎特集
小牧蒸溜所 第3回|ブランドは、誇りから生まれる。酒蔵がつくるのは、焼酎だけではない。
第2回では、伊勢吉氏が蔵を背負う覚悟に至るまでの過程を追った。 家族経営ならではの苦悩や、焼酎業界を取り巻く激しい環境変化。さまざまな困難が重なり合うなかで、伊勢吉氏は少しずつ後継者としての覚悟を固め、小牧蒸溜所とともに歩む人生を選んだ。 やがて小牧蒸溜所は、本格焼酎ブームという追い風と、長年積み重ねてきた酒造りへの信頼に支えられながら、多くのファンに愛される蔵へと成長していく。しかし、その歩みが […] -
焼酎特集
小牧蒸溜所 第2回|小牧蒸溜所を背負うことになった男の決断。
第1回では、小牧蒸溜所が水害から立ち上がり、徹底した洗浄と衛生管理によって品質を守り続けてきた姿をお届けした。そこだけを見ると、伊勢吉氏は最初から蔵を背負う覚悟を持ち、一心に再生へ向かって歩んできた人物のように見えるかもしれない。しかし、取材を進めると、そこにはまったく違う始まりがあった。伊勢吉氏は、もともと蔵を継ぐつもりなどなかった。むしろ、自分とは別の人生を歩むものだと考えていた。それでも彼は […] -
焼酎特集
小牧蒸溜所 第1回|何度でも立ち上がり、酒造りを続ける。小牧蒸溜所が貫く品質という哲学。
人生の岐路というものは、往々にして本人の意図しない瞬間に訪れる。鹿児島県さつま町で100年以上の歴史を持ち、過去に3度の水害に遭いながらも、本格焼酎を造り続けてきた小牧蒸溜所。幾度となく蔵を失いかけながらも、そのたびに立ち上がり、いまなお世界へと挑戦を続けている。その姿は、単なる老舗蔵の物語ではない。災厄を乗り越えながら、自分たちの酒造りとは何かを問い続けてきた、ひとつの哲学の歩みでもある。今回の […] -
焼酎特集
若潮酒造 第4回|カメハイ誕生秘話、ブレンド体験、そして未来を醸す蔵人たち
第3回では、革新的な銘柄GLOWをはじめとする新たな挑戦や、「伝統と革新」の両輪で未来を切り拓こうとする若潮酒造の姿を追った。そこには、従来の芋焼酎のイメージを刷新しながらも、地元で愛される定番銘柄を守り続ける造り手たちの葛藤と情熱があった。しかし、若潮酒造の魅力は製品だけでは語り尽くせない。最終回では、若潮酒造を支える人々の想いに焦点を当てながら、この蔵が描く未来の姿を紐解いていく。 飲食店の「 […] -
焼酎特集
若潮酒造 第3回|蔵の目指す未来―伝統と革新の両輪で、焼酎を「もっと自由な飲み物」へ
第2回では、若潮酒造の原点である手造り蔵「千刻蔵」を訪ね、日本にただ1人しか作ることのできない木樽蒸留器や、五感を研ぎ澄ませながら焼酎と向き合う職人たちの姿を追った。そこには、単なる技術の継承ではなく、飲み手を想いながらより良い1本を追求する「造り手の哲学」が息づいていた。しかし、若潮酒造の挑戦は伝統を守ることだけにとどまらない。その哲学を土台にしながら、芋焼酎のイメージを刷新し、新たな飲み手との […] -
焼酎特集
若潮酒造 第2回|残したいもの。五感で醸す伝統と、日本に1人しかいない職人の技
第1回では、若潮酒造が大切にするクラフトマンシップの本質について迫った。そこでは、「クラフト」とは単なる手造りや小規模生産を指す言葉ではなく、造り手の明確な意図と責任、そして飲み手への想いによって生まれるものであることが語られた。では、その哲学は実際の現場でどのように受け継がれているのだろうか。若潮酒造の原点とも言える手造り蔵「千刻蔵」と、そこに受け継がれる造り手の哲学を追っていく。 手造り蔵「千 […]