上海から車で約2時間、新幹線でなら約30分。
「東洋のベネチア」とも呼ばれる、水の都・蘇州へ。
運河と庭園が広がる街並みは、歴史と発展が混ざり合っていて、どこかゆったりしている。
“中国=辛い”だけじゃないらしい
中国と言えば、「スパイスブンブン、辛い!刺激!」というイメージを持つが、この蘇州ではまた違うらしい。
「太湖」は日本一の湖と言われている琵琶湖の2倍と中国の大きさに驚く。
その湖で育つ淡水魚や、土地の食材を活かした料理が多く、
蘇州料理は「甘め」「繊細」と表現されることが多く味のイメージが全然できない。
さぞ、新しい食体験をさせてくれるだろうという期待感でワクワクがたまらない。

中国のお店は、“待つ時間”から始まっている
もはや中国のお店の楽しみ方の一つになっている「予約ができない。」
予約しても来ない人が多いらしく、直接店に行って順番待ちをするスタイル。
待ち時間は、1時間。「おっとまいがー。」と言いたいところだけど、蘇州料理を迎い入れる準備時間に街の散策を。
お店に戻り呼ばれるまで周りに流れる中国語。もはやBGM。
番号呼び出しも、もちろん中国語。呼ばれた瞬間の初速がこの国の特徴。
遅れたら、食べられない。そう思い精神統一をして、いざ入店。
WeChat Payで注文する、“蘇州料理との対面”
メニューは中国お馴染み「WeChat Pay」
待ち時間に予習していた蘇州料理を次々に選んでいく。
飲み物は、青島ビールと、今日も白酒をいただきます。
頼んだもの
・白酒
・青島(チンタオ)ビール
・松鼠桂魚(ソンシュグゥイユィ)
・紅焼肉(ホンシャオロウ)
・金花菜の炒め物
・蓴菜のスープ
・太湖の小魚の卵炒め
“デカい。強そう。”から始まる蘇州名物
最初に運ばれてきたのは、蘇州名物「松鼠桂魚」。
魚を丸ごと揚げた料理。出てきた瞬間、まず見た目に笑ってしまう。
「デカい。」「強そう。」でも、一口食べると驚く。
優しい甘酢。
サクサクの衣。
そして、中のふわっとした白身。
見た目のインパクトとは違って、どこか繊細。
ここでやっと、「蘇州に来たんだ。」と実感する。
青島ビールを飲みながら、噛みしめるように幸せを感じる。
周りのお客さんは、かなり残していた。(残すことも中国の文化としてもあるとのこと)
でも私は、この店で一番堪能した自信があるくらい、むしゃむしゃ食べていた。
次にきたのは紅焼肉。見た目は日本の角煮に近い。
でも、香りが違う。八角の香り。甘さの奥にある中国っぽさ。
「ああ、これこれ。」と思わず笑ってしまう。
そこに合わせる白酒。
本当は、好きな“チャイニーハイ”にしたかった。
でも、この店では炭酸水がない。
あとで知ったけど、中国では飲み物の持ち込みが普通らしい。
「炭酸水、持ってくればよかった…。」と思いつつ、今日は中国流で。
ストレートで「干杯(ガンベイ)」
すると、さっきまでのチャイニーハイの名残惜しさを感じさせないくらい意外なことに気づく。
「あれ、ストレートもいいかも。」
白酒の華やかさと複雑な料理の味。それを、真正面から感じる。
「これぞ感じたかった中国です!」と言わんばかりの充実感。

次に運ばれてきた金花菜の炒め物。
知っている色しているのに、入っているものと味わいは日本未上陸。
私だけが知っている優越感と日本で感じれないという悔しい感情が交差する。
他にも卵炒め、ジュンサイのスープなど日本に馴染みのある食材なのに少し違う味付けが違う。
その小さな違いが、ずっと面白い。気づけば、ずっとニヤニヤしていた。
そう。私はこの始めて知る未知のものに出会うために日本からやってきました。
さすがに、異国の地でベロベロにはなれまいと思い白酒をゆっくり味わう。



異国の空気と、アイス片手の帰り道
お店を出て駅までの道。
中国という異国の雰囲気を感じつつも道端に売っているアイスを頬張る私。
「ガチ中華!ごちそうさまでした。」


ポイント
・蘇州料理ならではの“中国料理”を楽しめる
・「知っているのに知らない味」に出会える
・中国のローカル飯を楽しめる
利用シーン
・蘇州で名物を堪能したい日
・中国料理の新しい一面を知りたい日
・“文化の違い”を全力で感じたい旅行の日
店舗基本情報
・店名:洋洋中餐馆
・エリア:中国/蘇州
・予約:✕