“中華料理”って、一括りにしていいの?訪れることは知ること。

こんにちは。
なかむらかほです。

今日はGWに旅をしてきた蘇州についての第2弾です。
今回は、日本と中国の飲食について感じたことを書いていこうと思います。
「知られざる中国の飲食文化」「中華料理を一括りにはしちゃいけない」の2本立てです。

知られざる中国の飲食文化

まず、中国で食事をしていて感じたのは、同じ“食べる”でも全然違うこと!

使いこなせないお箸の長さ/おしぼりがない

中国はお箸が長い。そして先端が丸い。
お箸の使い方はきれいなほうだと思いますが、最初はつるつるものが滑っていく。
食べたいのにうまく食べれない…そんな切なさを感じました。

ただ、少し離れた場所にある料理をスイッと取れる。

「あ、そういうことか。」

そんな風に、使いながら文化の意味を体験して自己解決していく面白さがありました。
また、中国のお店ではほとんどおしぼりがありません。
私はご飯を食べるとき、好奇心が注意力を上回ってしまい、まあまあ手を汚しがちです。
「困ったもんだ。」と思いながら持参してきていたウエットティッシュをチビチビと使っていました。
いつどこでまた必要になるか分からないので常に持ち歩いていて良かったと安心。

その分、日本のおしぼり文化のすごさも改めて感じました。

・袋を空けた瞬間いい香りがするお店
・季節によってキンキン・アツアツで最初の飲食体験をぐっと掴んでくれるお店
そんな小さな気遣いは日本のいいところだなと改めて感じた次第です。

頼んだ料理を残すことが最大の「美味しかったです。」

「おのこしは許しまへんで。」の忍たま乱太郎世代で育っている私にとっては料理を残すことは心がひける。
少食ぎみの私は、注文する時は慎重に、厳選して注文するのが当たり前。
いつも「あれも食べたかったなー。」と思うことが多いです。

そんな中、中国での複数回の食事。
周囲を見渡せば「お残し。」変な気持ちだった。

知人に聞くと中国の文化として料理を残すことが敬意で、「十分に満たされた。」という表現だそう。
もちろん今は食品ロスの問題もあり、持ち帰りできる仕組みも広がっているとのこと。
いつも「あれも食べたい、これも食べたい」とメニューを読み上げて注文に困っている私にとっては、“食べきれなかったら持ち帰る”という選択肢があることは、とてもいい!

持ち帰るという余白があるだけで、肩の緊張感も少しばかりほぐれるのではないかと思います。

包装でお店の差別化を図る。

中国では、コンビニやお店で飲食類や衣類を買ったときに「もはやバックではないか!」と思うくらいお店によってこだわっていてデザイン性もあるものが多いです。

日本ではレジ袋が有料化され、エコバッグを持ち歩くことが多いので、かなり新鮮でした。
中身だけではなく、持ち歩くという一つの行動まで少し楽しくなる。
包装も、お店の差別化や世界観の作り方のひとつになっているのだと思いました。

コーヒーカップでも3つの仕掛け、丸い部分を外すと馬が動く!?

“中華料理”って、一括りにしていいの?

中華料理と聞くと、人によって色んなものをイメージするはずです。

まずは、私の好きなものでも列挙します。
餃子・小籠包・春巻き・青椒肉絲…
まだまだありますが、今回の中国旅では、日本でよく見る“王道中華”をほとんど食べておらず、日本で目にしないものばかりいただきました。というか、天津飯やエビマヨ、冷やし中華など日本式中華といわれるものが日本では混在していることを知りまず驚きでした。(何回驚いているんだよっていうくらいたくさん驚いています。)

同じ“中国料理”なのに、全部違う

今回の旅では、いろいろな地域の料理をいただき少し紹介を。

上海料理
美食の街として言われる上海。上海蟹を目当てに蟹三昧を。
濃厚で、少し甘みを感じる味付け。料理だけでなく、空間や盛り付けも含めて華やか。
その場所でご飯を食べているだけも優越感を感じることも醍醐味でした。

蟹三昧の記事はシーン記事にて公開されていますのでよければ読んでみてください。

蘇州料理
上海からほど近い蘇州。
中国=辛いものが多いと思っていた私にとってのギャップ。
蘇州料理は真逆。素材の味を大事にした、やさしい味。
淡水魚や、初めて見る食材たち。繊細で、味わったことのない味付け。
すぐ日本でも蘇州料理のお店がないか調べたくらい。でもありませんでした。(悲しい。)

地産地消が多いとのことで、この日は蘇州料理を中国酒で噛みしめながらいただきました。
初めてのワクワクドキドキの蘇州料理もシーン記事にて公開されていますのでよければ読んでみてください。

四川料理
せっかくなら「辛い!」「香辛料ブンブン!」を味わいたく四川料理も。
特に印象的だったのが、毛血旺(マオシュエワン)。鍋に入っているものはなかなか日本で目にすることができない数々。

鴨の血、牛の胃袋、豚の大動脈など。
説明だけ聞くと、「え……?」となる人もいると思います。
でも食べてみると、辛さの中にちゃんと旨味があり、痺れや香りも含めて完成している。
食べながら、「あ、今ちゃんと本場を体験している。」という感覚になりました。
辛いものや、食べ慣れない食材が苦手な方には少しハードルが高いかもしれません。

ただ私は、大歓喜でした。

東北料理・北風料理
「很久以前羊肉串」
ユニークで中国全土でチェーン展開しているなお店です。
「冷えピタ」、「くるくるコンロ」、「ポップコーン」、「草原の風」、「牛乳アイス」
上記のキーワードぜひ体感してほしい。それくらいなんともニヤってしたくなる工夫があります。あえてここでは詳細に説明することは省きますので、現地で体感してみてください。

そして羊の串がクルクル回りながら青い服をきたお店の人がちょうどいい焼き加減でサービスをしてくれます。
机の上にある、2種類のスパイスがなんとも言えずつたないジャスチャーでおかわりをもらうくらい。
これが料理を引き立てパクパク食べてしまいます(笑)

羊だけでなく他のものも美味しいです。
中国のチェーン店も侮ってはいけないことを知り、中国を最大限楽しみました。

“現地で食べる”ということ

ここまで読むと、ただの中国グルメ旅行記に見えるかもしれません。
でも、今回伝えたかったのはそこではありません。
大切なのは、現地で、”現地のものを飲み・食べ・知る”ということ。

日本でも中国料理を感じることはもちろんできます。
でも、現地だからこそ感じる時間の流れや、周りにいる人たちの空気がある。
今回強く感じたのは、“現地で食べる”ことの意味でした。

同じ料理でも、その土地で食べることで、感じ方が全然違う。
空気、音、人、文化。
全部込みで料理になる。中国料理という言葉だけでは、全然足りない。
それくらい広くて深い世界でした。

確かに、日本でも地域によって食文化が違います。そう思うと、日本以上に歴史があって広い中国でも同じように場所が違うだけも味や食べ物の文化も違いますよね。
でも、その“当たり前”に現地で気づくことが、大切な一つのきっかけに。
文化や歴史を知りながら、土地や食材に思いを馳せる。そんな体験も、きっと「良い酔い」への入り口なのだと思います。

そのワクワク感を、たくさんの人に知ってほしい。
そんな体験があれば、もうあなたはbacchante。

この記事を書いた人

なかむらかほ