クラフト焼酎を難しくしているのは、たぶん焼酎じゃない

クラフト焼酎に少し興味はあるけど、なんとなく手を伸ばしづらい…
そんな感覚、たぶん珍しくないと思います…
強そうだし、通っぽいし、詳しい人が飲むものっぽい…
メニューに並んでいても、ワインみたいに気軽に「今日はこれにしてみようかな!」とはなりにくい…
芋、麦、米とか書かれているだけで、なんだか身構えてしまう…
そんな距離感が、クラフト焼酎にはまだある気がしてます
その日の気分に合う一杯を、もっと素直に選びたいだけなのに…

お酒は、“その日の気分”から始まってもいい

今日は少し気分を切り替えたい。
誰かとゆっくり話したい…
にぎやかな店より、静かなカウンターがちょうどいい…

お酒って、本当はそんな夜から始まるものだと思うんです

でもクラフト焼酎の前では、好きか嫌いかを決める前に、まず“わからない”が前に出てきてしまう気がしてます。
それが、ちょっともったいないなと思うんです。
クラフト焼酎を難しくしているのは、案外、焼酎そのものではないのかもしれません…

たしかに焼酎には、原料の違いもあれば、蔵ごとの個性もあるし、飲み方で表情が変わる面白さもあります。
でもそれは、本来“難しさ”というより“選べる幅の広さ”の話です。
ソーダで割ると、思った以上に軽やかだったり、お湯でほどくと、香りがふわっと開いて、気持ちまで少しゆるんだり…
料理と合わせると急に印象が変わって、「あれ、こんな感じになるんだ」と驚くこともあったり…
しかも、その日の気分や、一緒にいる相手によって、しっくりくる一杯もちゃんと変わってきたり…

それって、すごく感覚的な楽しみ方で、知識が先に必要なのではなく、まず「今日はこれがいいかも!」で入っていけるお酒のはずなんです…

クラフト焼酎は気分に寄り添えるお酒

少しだけ気分を切り替えたい夜
誰かとちゃんと話したい夜…
今日はもうあまり考えたくない、という夜

クラフト焼酎には、そういう夜に静かに寄り添う力があると僕は思っています…

それなのに、入口で少し身構えてしまう。
たぶん理由は、味わいそのものよりも、「ちゃんとわからなきゃいけない」空気のほうにあるんじゃないでしょうか?
詳しい人が語るものであり、飲み慣れた人のもので、クセが強くて、好みが分かれるもの…
そういうイメージが先に立つと、興味があっても、自分から近づきにくくなる。

「なんか好きかも」から入ればいい

でも本当は、「なんか好きかも」で十分なんです!
ソーダ割りが飲みやすくて好き!
食事と一緒に飲むとしっくりくる!
今日はお湯割りの丸さが心地いい…

そのくらいの感覚から入って、少しずつ言葉が増えていけばいい。

僕が三軒茶屋で「三軒酎屋」という企画をやっているのも、まさにそこに関係しています。
目指したいのは、クラフト焼酎を“詳しい人だけが語るもの”として街に置くことではなく、わからないままでも会話に入れて、気分で選んでみてもよくて、「こう飲むと面白いんだ」が自然に共有されていく…

そんな距離感でクラフト焼酎と出会える街をつくりたいんです!

三軒茶屋という街だからこそできること

“語れる街”というと、少しハードルが高く聞こえるかもしれませんが、僕が言いたいのは、知識を競う街ではなく、自分の感じたことを言葉にしてもいい街です。

これは軽い!
これは落ち着く…
これは、今日の自分に合う
そのくらいの言葉から始まる会話が、街の中に増えていったら、クラフト焼酎の見え方もきっと変わるはずです。

三軒茶屋は、もともといろんな夜を受け止められる街だと思っています。
賑やかに過ごしたい日もあれば、静かに一杯だけ飲んで帰りたい日もある…
その幅のある街だからこそ、クラフト焼酎の“自由さ”とも相性がいい。

強いお酒だからではなく、通なお酒だからでもなく、その日の自分にちょうどいい飲み方を選べるお酒として、背伸びしなくても近づけるお酒として…

クラフト焼酎が、そんなふうに街の中に馴染んでいったら面白いなと思っています。
クラフト焼酎を難しくしているものがあるとしたら、それは焼酎そのものではなく、近づく前から少し身構えさせてしまう空気なのかもしれません…

だったら三軒茶屋では、その空気を少し変えてみたい!

もっと自由で、もっと自然に
クラフト焼酎と出会える入口を、街の中に増やしていきたいと思っています。

【三軒酎屋の中の人note】

【イベント情報】

酒屋が選ぶ焼酎ふぇすてぃばる

2026/4/25・26

【三軒酎屋プロセミナー】

壱岐焼酎 重家酒造編 2026/5/12 13時から

飲食店スタッフ向けセミナー 三軒酎屋実行委員会 1,200 円

この記事を書いた人

中島健壱|三軒酎屋の中の人