こんにちは。
なかむらかほです。
今日はお酒を基軸にして「自分で選ぶ」ことに焦点を当ててみたいと思います。
結論から言うと、現代の多くの方は、「自分で選ぶこと」ができていない方が多いです。
「じゃない!」って言われるかも知れませんが、私はそう感じています。
ただ、お酒の観点でいうと「1杯目とりあえずビールで!」といういわゆる「とりびー」が最近消えているそうです。
そもそも「とりびー」とは。
「とりあえずビール」は、高度経済成長期に日本のお酒の席で定着した、最初の飲み物としてビールを注文する定番のフレーズだそう。
ちなみに、私は「とりあえずビール」を使ったことはありません。(笑)
お酒を飲み始めた頃は、ビールがあまり好きではなかったので、最初の1杯で選ぶことがなかったです。
ビールも好んで飲む今は、「今、ビールが飲みたい。」で「ビールをください。」と伝えます。

若い人の飲酒行動の変化
直近、いくつかの論文を読んでいて、興味深い分析がありました。
3つの構造変化です。
①集団で何かをする行為が弱くなった
これまでの飲み会には、 「最初は全員ビール」「空気を乱さないことが最優先」という強いルールのようなものがあったようにみえます。
一方で今は、 嫌われないことは重視するけれど、無理に合わせない。という文化らしいです。
確かに、私自身これまで飲むものを他の人にあまり合わせた記憶がありません。
②個人が好きなものを尊重する(ただし主張は弱い)
若い人の価値観を「個人+同調+保守+楽」と表現していました。
自分の好みは大切にする。でも、場を壊すほど強く主張はしない。
その結果、それぞれが違う飲み物を選ぶ。
これが「最初の一杯が揃わない」現象を生んでいると考えられています。
③飲酒が「儀礼」から「選択」へ変化
ここが一番大きな変化です。飲酒は、義務や儀式のようなものから、個人が選ぶ行動へと変わりました。
お酒を飲む飲まないもちゃんと自分で選ぶことができるようになってきました。
「アルハラ」という言葉の流行があったからでしょうね。
その選択が本当に”自分のもの”なのか
ここまでを見ると、「自分で選べるようになった良い変化」にも見えます。
しかーし、まだ続きがあります。
最近は、
・自分が飲みたいもの
・その場に合うもの
・飲みやすいもの
を基準に選んでいるとされています。
一方で、
・お酒の文化的な意味や背景
・自分の「これが好きだ!」といった好み
のようなものは選択理由としてはあまり出てこない。
つまり今は、 「それぞれが選んでいる」ように見えて、 そんなに考えずなんとなくで選んでいる。
そんな風に感じました。
なんでこうなっているのか。理由は2つあると思います。
①日本の教育文化
「嫌われないこと」「協調性」を重視する感覚。
子どもの頃から、みんなと同じであることが安心とされる環境・世界に身を置いていたのでこれが当たり前になっていることも考えられます。
(一応、国語中高の教員免許取得済みなので教育への一般的な知識は勉強しました。)
②情報の多さ
SNSやAIによって、「何がいいか」はすぐに分かるようになりました。
自分で考えなくても、 ある程度正しそうな答えが手に入る。
ただ大事なのは、 その情報をどう使うかだと思っています。
考えない方が楽です。失敗も少ないかもしれません。
でもその分、「自分で選んだ」という感覚は薄くなっていく。
その時間を振り返ったとき、どこか手触りが残らないような気がします。
そんな理由から、「○○ください!」が自分で選んでいるようで「○○くださいって言えって○○が言っていた。」みたいな世界になっているように思います。

得た情報をどうやって自分が利用するのか
飲食は、毎日のように繰り返される行動です。自分の時間、1つの選択なのに誰かに選んでもらっている。
そう感じたとき、少しだけ寂しさと悲しさを感じます。
だからこそ大事にしたいのは、「自分で選ぶ」ということです。
誰かと協調することも、情報を取り入れることも大切。
でもその時に、本当の意味で「自分で」ができていますか?自分の頭ぐるんぐるん回して考え・感じていますか?
実はこの現代の波に違和感に、気づき始めている人も増えていると思います。
ただ、そこから抜け出すのが難しい。
・嫌われないことを優先してしまうから
・これまでの当たり前が沁みついているから
でも実際は、人って自分のことで精一杯です。
自分を謳歌したらいいんです!それ以上に「誰か」というものに責任を押し付けて自分を正当化するほうがはるかに惜しい。
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私も、もちろん集団の中で協調しますし、AIも使います。
でも、 「自分で選ぶ」という意識だけは持つようにしています。それだけで、選択の感触は大きく変わると思っています。
数ある情報の中から、 一度立ち止まって、自分で選んでみる。それだけで、その時間の質は少し変わるはずです。
この記事にハっとさせられた方、もうあなたはbacchante。