Story(語る)の取扱説明書|他人の人生から、自分の選び方を見つけるために

Story(語る)記事を読む前に

bacchanteのStory記事は、いわゆる「成功している女性」を紹介する記事ではありません。

有名な人の経歴を並べたり、仕事の成功法則を聞いたり、「こうすればうまくいく」という正解を示したりするものでもありません。
そのため、初めて読む方の中には、
「これはキャリア記事なの?」
「成功している人のインタビューなの?」
「自分とは違う世界の人の話なのでは?」
と感じる方もいるかもしれません。
けれど、Story記事で残したいのは、その人の肩書きや実績そのものではありません。

bacchanteが知りたいのは、その人がこれまでの人生で、
どんな場面で迷い、
何を選び、
何を諦め、
どんなふうに自分の選択を受け入れてきたのか。
ということです。
私たちは、外から見える「結果」ではなく、その人がそこに至るまでに繰り返してきた“選び方”を、ひとつの物語として残していきます。
仕事がうまくいったこともあれば、思うようにいかなかったこともある。
自信を持って決められたこともあれば、迷いながら選んだこともある。
誰かに背中を押されたこともあれば、自分ひとりで決断しなければならなかったこともある。

Story記事では、そうした人生の途中にある選択の背景を、できるだけそのまま辿っていきます。
そして、その人がどんな場所で、どんな気分で、どんな一杯を選んできたのか。
酒場やお酒の話も、その人の人生を知るためのひとつの入口として扱います。


Story記事でやらないこと

・成功法則を提示すること
・キャリアの正解を教えること
・失敗を「成功につながった美談」だけに変えること
・肩書きや実績だけで人物を語ること
ここにあるのは、その人が、どんな迷いの中で、どんな選択をしてきたのかという記録です。
だから、成功した話だけを聞くわけではありません。
うまくいかなかったこと。
途中でやめたこと。
自信をなくしたこと。
今でも答えが出ていないこと。
そうした部分も含めて、その人の現在ができています。

Story記事では、その過程を大切にします。


戸惑ったときの読み方

Story記事に登場する人は、外から見ると「うまくいっている人」に見えるかもしれません。
活躍している。
自分の仕事を持っている。
自信があるように見える。
周りから評価されている。
そんな人の話を読むと、「自分とは違う」「私はまだ何もできていない」と思ってしまうこともあるかもしれません。
でもStory記事では、その“今”だけを見ないで読んでみてください。
その人が、
どこで迷ったのか。
どこで立ち止まったのか。
何を怖いと思ったのか。
それでも、なぜその選択をしたのか。
そんな部分に目を向けてみてください。
すると、「あの人も迷っていたんだ」「あの人も最初から自信があったわけではないんだ」と感じる瞬間があるかもしれません。
そして、その人の選択を辿りながら、
「自分はこれまで何を選んできただろう」と、自分自身の人生にも目が向いていく。
それがStory記事のひとつの読み方です。


そのまま真似しなくて大丈夫です

Story記事は、誰かの人生をお手本にするための記事ではありません。
その人が選んだ道と、自分が選ぶ道は違って当然です。
転職した人の話を読んだからといって、転職する必要はありません。
事業を始めた人の話を読んだからといって、何かを始める必要もありません。
結婚、仕事、家族、住む場所。
どの選択にも、その人にしか分からない背景があります。
だから、「この人みたいになりたい」だけで終わらず、「この人は、なぜそう選んだんだろう」と考えてみてください。

そして最後に、「自分だったら、どう選ぶだろう」と置き換えてもらえたらうれしいです。


人生と酒場を一緒に語る理由

Story記事では、人生や仕事の話だけではなく、その人が好きな酒場やお酒についても聞いていきます。
それは、お酒の好みを知りたいからだけではありません。
人は、何を飲むかだけでなく、
誰と飲むか。
どこで飲むか。
どんな気分のときにその場所へ行くか。
そんな小さな選択にも、その人らしさが表れると考えているからです。

大きな決断をするときに行く店。
仕事がうまくいかなかった日に立ち寄る場所。
誰かに話を聞いてほしいときに飲む一杯。
何も考えたくない日に選ぶ酒。
そうした時間を辿っていくと、仕事の肩書きだけでは見えなかった、その人の輪郭が少しずつ見えてきます。

彼女たちは、どんな時間を過ごし、どんな一杯を選びながら、今の自分になっていったのか。
Story記事では、人生と酒場を切り離さずに記録していきます。


bacchanteの考え方

bacchanteがStory記事で届けたいのは、憧れではありません。
「自分にも、すでに選び続けてきたものがある」という気づきです。
今の自分に自信がなくても。キャリアに迷っていても。周りの人だけが前へ進んでいるように見えても。
振り返ってみれば、
これまで何度も何かを選びながら、今ここにいるはずです。
その選択が正しかったかどうかは、すぐには分からないかもしれません。
それでも、「自分はこういうことを大切にしてきたんだ」
「だから、あのときこう選んだんだ」
と気づくことができれば、それは自分自身を少し受け入れるきっかけになるかもしれません。

活躍している人を見ると、どうしても結果に目が向きます。
どんな会社にいるのか。
どんな仕事をしているのか。
どんな実績を残しているのか。
でも、その結果だけを並べても、その人が何を大切にしてきたのかは分かりません。

bacchanteが残したいのは、そのひとつ手前です。
なぜその仕事を選んだのか。
なぜ辞めたのか。
なぜ続けたのか。
何を怖いと思ったのか。
何を諦めなかったのか。
何を手放したのか。
そして、今振り返ったときに、その選択をどう感じているのか。
成功も、失敗も、迷いも、その人の選び方を知るための材料です。

Story記事では、誰かの選択の背景に触れることで、自分自身の選び方を見つけ直してもらいたいと考えています。
だからでは、「結果」よりも「選ぶまで」を大切にします。


この記事を読み終えたあと、すぐに人生が変わる必要はありません。
何か大きな決断をする必要もありません。
ただ、「あの人も迷っていたんだ」
「自分にも、これまで選んできたものがあるな」と少しでも思えたら、それで十分です。

誰かの人生を読むことが、自分の人生を否定する材料ではなく、自分の中にすでにある価値観を見つけるきっかけになること。
それが、bacchanteのStory記事が目指しているものです。
この記事を読んで、「自分は、どんな選択をしながらここまで来たんだろう」
そんなことを少しだけ振り返ってもらえたらうれしいです。
そしてもしよければ、あなたが迷ったこと。
選んだこと。
今でも答えが出ていないこと。
そんな話も、誰かと一杯飲みながら話してみてください。

もしかすると、自分では気づいていなかった“自分なりの選び方”が、そこに見つかるかもしれません。
あなたは、どんな選択を重ねて、今の自分になりましたか。

この記事を書いた人

なかむらかほ