今日は、「いつも」を「いつもじゃない」で楽しみたい気分の日。

知っている食材や料理で飲むのでは、今日は少しだけ物足りない。
安心はあるけれど、そのままでは何か違う。
新しいものを探すほどの気分でもないけれど、同じものをそのまま食べる気分でもない。
そんな日は、「いつも」の角度を変えてみる。

いつもの食材に、少しだけ○○を混ぜる夜

大きく変えなくていい。ほんの少し、文脈をずらすだけでいい。
「和」を混ぜる。 スパイスを重ねる。 イタリアンに「東南アジア」を差し込む。
その小さなズレが、今日の気分にちょうどいい。

本日のお品書き — 見慣れた食材の、角度を変える —

ビール:香りで包み、爽快感で流す三本
キリン 晴れ風:凛としたホップの香りが、素材の個性を引き立てる。
キリン 一番搾り ホワイトビール:小麦のやわらかさが、料理の強い個性を優しくつつみ込む。
キリン グッドエール:コラムを書いてくれている“おかわりさん”も最近見つけて、お気に入りだと話していた一本。ついこの前、その話で少しだけ盛り上がったばかりのビールでもある。

料理:見慣れた素材の、角度を変える四皿

①ケールのアーリオオーリオ
「サラダ」のイメージを、カリカリの食感とコクで塗り替える。
②桜海老のグリーンカレーニョッキ
イタリアと東南アジアを、旬の香ばしさで繋ぐ。
③里芋の和風マッシュポテト
じゃがいもを里芋に、乳製品を昆布だしに。
④筍のイカスミ
春の淡い色を、あえて真っ黒なコクに沈めてみる。

お供:パン達
ファーマーズマーケットで買ったカンパーニュとローズマリーのフォカッチャ

香り高いビールで香り高い料理を爽快に流し込む

作り方(簡易レシピ)

① ケールのアーリオオーリオ
ケールを、オリーブオイルとニンニクで炒める。 水分をしっかり飛ばして、少しカリッとするくらいまで。仕上げに粉チーズと黒胡椒を。 青さに、油とチーズのコクを重ねることで、「ヘルシー」という枠の外側に出る。

② 桜海老のグリーンカレーニョッキ
桜海老を香ばしく炒め、そこにグリーンカレーのもとを入れる。 今日は、少しだけ文明の利器を頼っちゃう。 具材は桜海老のほかに、ナス、ジャガイモ。そしてニョッキ。 イタリアと東南アジアが、ひとつの皿の上で重なり合う。

③ 里芋の和風マッシュポテト
里芋を茹でる。もちろん、手軽な水煮を買ってきてもいい。 そこに昆布だしを少しずつ混ぜながら、丁寧にマッシュしていく。 味付けはお塩のみ。じゃがいもとは違う、ねっとりとした余韻を味わう。

④ 筍のイカスミ
今が旬の筍を細切りにして、さっと炒める。 そこにイカスミ、ニンニク、アンチョビ、トマトを少し入れて炒め合わせる。 あとは塩コショウで整えるだけ。 春の軽やかさに、漆黒のコクを大胆に重ねてみる。

お供に選ぶはカンパーニュとフォカッチャ

香りで包み、軽さで流す

今日の軸は、ビール。
キリンのビールは、香り高い。 でも、それは主張ではなく、包み込みに近い。

料理のズレや混ざり合いを、やわらかく受け止めてくれる。
ケールの青さも、グリーンカレーの刺激も、イカスミの濃さも。
すべてを優しく受け止めながら、最後はビールの爽快感がさらりと流していく。

今日は、新しいものを試す日ではない。 知っているものを、少しだけ違う角度で楽しむ日。
その小さなズレが、いつもの夜を、少しだけ面白くする。

あなたにとっての最高のペアリングが見つかりますように。

この記事を書いた人

bacchante編集部