今週も大インターネットの海では、何度目かわからなさすぎるほど繰り返されている水は無料なのか論争や、備品(かどうかわかるかあやしいもの)を持ち帰るなとか、買った食べ物は誰がどうしてもいいんじゃないの大戦争が勃発しており、移動中の暇つぶしに事欠くことがありません。
まずは水が無料かどうかですが、そんなもん店による、です。
こういうのって例えを出すとすぐに反例をだしてきて、いやここはこうだったからお前の言ってることは間違っている!となるから、インターネッツは面白すぎてやめられないのですが、ともあれ例を出しましょう。
券売機で、前払いで、立ち食いの店なら、ほぼだいたいの場合において、水は無料でしょう。
対して、イケメンや美人が目の前に座ってくれる店なら、おそらく水は有料でしょう。
初回無料があるよ!セット料金だよ!ええいうるさい、雰囲気の話をしているんだよ。
お次は備品を持ち帰るなという話。これは多くの人にとっての「常識」が珍しく揃っている例で、どうやら食べ終わったあとの皿は持ち帰ってはいけない気がする、いやどこにも注意書きはないし、特に何も言われていないけど、まあそんなに欲しくないし。
でもツマヨウジはシーシーしながら帰ってもいいわけだから、もしかしたらソースが残ったお皿はペロペロしながら帰ってもいいんじゃないの?!
生産者さんが大事に育てたナニガシを床にぶちまけるとは何事だ!いやいや、買って使っているんだからいいでしょう、というかあなたってうちの店きたことあります?そうじゃなくてわたしは倫理観の話を。
でしたらあなたがそのナニガシを買って食べたらよろしんじゃなくて?
どちらも実に中途半端な言い分ですが、それは決して悪いことではなくて、中途半端でいいとも思うのです。
何が言いたいかというと、インターネットが普及して便利になり過ぎてしまったせいで、全てが自分と関係していると思っている人が増えすぎてきていることが、事態をややこしくしているんじゃないの?ということです。
「入りづらい店」と言われる場所がありますが、その入りづらい店って実はあなたが今日そんなことを思う前から十余年もやっているんですよ、ということを見逃している人が多い。やっているということは、入りづらくないと思っているお客さまがいるわけなんですね。
つまり言い方を変えると、あなたにとって入りづらいのであれば、その店はあなたのための場所ではなく、あなたはあなたで自分が入りやすいと思う店に入ればいい。
これはもちろん逆にしても成り立って、さっきの「入りづらい店」が天国だと思って過ごしている人にとっては、あなたがイケてる〜!と入ったところには、怖くて近づけなかったりするのです。
そういったゆるやかな線引きがあり、それを双方が感じあいながら、うまく過ごしてきたのが人類だったはずなのですが、どうも違ってきてしまった、というのが近頃の終わらない、というよりは、始まる必要のなかった諍いを産んでいるのではないでしょうか。
おいしいがあなただけのものであるとは先週書いた通りですが、「いい店〜!」もまたあなただけのものなのです。
あなたがいい店だと感じる店があなたにとってのいい店であり、そこがまさに良い酔いのスタート地点である!これは信じていいことなんだよ。
もちろん発達した世の中には統計というものがありますから、多くの人がいい店だと言っていれば世の中的な点数があがるわけですが、それはどこまでいってもあくまで点数であって、あなたが個人的に抱く感想とは全く別。そういったゆらぎこそが人間として生きていく楽しさではないかと私は思います。
その大筋の世の中とは俺たちは違う!というコミュニティがうまれ、そしてその小さな世の中でもまた点数がついていく、という連鎖が続くのはまた別の話。
さて、今週のわたくしのヨヨイノヨイは。
先週末の土日2日間にわたって八重洲にて開催されていた本格焼酎の祭典「酒屋が選ぶ焼酎ふぇすてぃばる」へ行ってまいりました。全国の素晴らしい酒屋の目利きの店主さんたちが選んだ、珠玉の本格焼酎たちを肝臓いっぱいに大堪能。入場チケットを購入するとデフォルトで6杯飲めてしまうというのは、酒を心から愛する酒豪による酒豪のためのスッとグレートな催事なんだなと恐れいるばかりでした。
それではまた来週!
