主催・企画・編集:bacchante
企画協力:キリンビール株式会社
家で1日を締めくくる時間。
友達や家族と食卓を囲む時間。
仕事帰りに誰かと飲食店へ立ち寄る時間。
好きな料理を前にして、「今日は何を飲もう」と冷蔵庫を開けたり、メニューを眺めたりする。
ビールを選ぶ日もあれば、ノンアルコールにする日もある。
最初の一杯だけお酒を楽しんで、その後は別の飲み物にする日もある。
温かいお茶だけで十分な日だってあります。
そんな何気ない時間の中で、みなさんは「お酒を飲むこと」や「飲まないこと」を、どのくらい自由に選べていますか?
「今日はお酒を飲まないんだ」「お酒、ちょっと苦手で……」
そう伝えただけなのに、
「今日は車だから?」「体調が悪いの?」「どうして飲まないの?」
と、理由まで説明しなければいけないような空気になる。
もちろん、誰かに悪気があるわけではありません。
それでも、お酒を飲まないことや飲めないことが、少しだけ“特別な選択”になってしまう瞬間があります。
一方で、お酒が好きな人も、「本当は今日は少しだけにしておきたい」と思いながら、一緒にいる人に合わせて、もう一杯を頼んでしまうことがあります。
家でも、飲食店でも。
同じテーブルを囲んでいるからといって、同じものを飲んだり、同じペースで飲んだりする必要はあるのでしょうか。
1人はビールを選び、もう1人はノンアルコールを選ぶ。
最初の一杯だけアルコールを楽しんで、その後はお茶や水にする人もいる。
それぞれが違うものを選びながら、同じ料理を味わい、同じ会話を楽しみ、同じ時間を過ごす。
私たちは、そんな時間の方が、ずっと自然で、ずっと心地よいと思うのです。
同じテーブルから、小さな自由をひらいていく「良い酔い」
アルコールを選ぶ人にも、ノンアルコールを選ぶ人にも、それぞれの心地よさがあります。
昨日はお酒を飲みたかったけれど、今日はお酒を飲みたくない。
最初の一杯だけ楽しんで、その後は違うものにする。
反対に、今日は大切な人とゆっくりお酒を楽しみたい。
そんな日があってもいい。
人はいつも同じ状態ではないからこそ、その日の自分に合った選択ができることを、もっと大切にしたいと思っています。
そんな思いから、このたびbacchanteは、キリンビール株式会社様に企画協力いただき「ジブンノミノススメ」を始めます。
名前だけを見ると、お酒を飲むための企画に思えるかもしれません。
でも、この企画で提案したいのは、特定の商品や決まった飲み方ではありません。
私たちが考えたいのは、飲食の時間そのものです。
家でも、飲食店でも、同じものを飲む必要はありません。
1人はアルコールを選び、もう1人はノンアルコールを選ぶ。
それでも、同じ料理を「美味しいね」と言いながら食べることはできます。
違うグラスを持ちながら、同じ会話で笑うこともできます。
大切なのは、選択をそろえることではなく、違う選択をしたまま、心地よく一緒にいられること。
「One Table. No Border.」
お酒を飲む人も、飲まない人も、ひとつの時間を。
その小さな自由を、家や飲食店など、日々のさまざまなテーブルからひらいていきます。
場所が変わっても、自分らしく選べること
家では、自分のペースで飲み物を選びやすいかもしれません。
好きな器を使ってもいい。
お気に入りの音楽を流してもいい。
料理を全部手作りしなくてもいい。
買ってきたものを、自分なりに盛りつけるだけでもいい。
今日はアルコールを飲む。
今日はノンアルコールにする。
少しだけ飲んで、途中からお茶に替える。
そのすべてを、自分のペースで選ぶことができます。
でも、本当はその自由が、家の中だけにある必要はないはずです。
友人と訪れた飲食店でも。
仕事帰りの一杯でも。
大人数で集まる食事の席でも。
「みんなが飲んでいるから」ではなく、自分が飲みたいものを選ぶ。
最初はビールを楽しんで、途中からノンアルコールにする。
今日は料理をじっくり楽しみたいから、一杯をゆっくり味わう。
今日は飲まないと決めて、ノンアルコールやお茶と料理の組み合わせを楽しむ。
場所や一緒にいる人が変わっても、自分の感覚を置き去りにしない。
そして、一緒にいる人の選択も尊重する。
「ジブンノミノススメ」では、家や飲食店をはじめとしたさまざまな場所で、自分に合った楽しみ方を選ぶためのヒントを、みなさんと一緒に探していきます。
たくさん飲めることより、心地よく終われること
この企画では、3つの考え方を大切にします。
1つ目は、自分にとって心地よい量で楽しむこと。
たくさん飲めることが、豊かな時間につながるとは限りません。一杯をゆっくり味わう。少しだけ楽しむ。今日は飲まないと決める。
そのどれもが、その人にとって自然なら、十分に素敵な選択です。
2つ目は、その日の体調や生活と調和させること。
翌日に予定がある日。少し疲れている日。身体を休めたい日。そんな日は、無理をせずにその日に合う一杯を選ぶ。
飲むことと健やかに過ごすことを、反対側に置かない。長く楽しむために、自分に合った距離を見つけることも、この企画で届けたいことの一つです。
そして3つ目は、自分の感覚に素直になること。
有名だから。高価だから。周りが選んでいるから。みんなが次の一杯を頼んでいるから。
そんな理由ではなく、「今日はこれが飲みたい」「今の自分には、これが心地よさそう」という小さな感覚を信じてみる。
正解を覚えるのではなく、自分で選ぶ。
その積み重ねが、その人だけの「良い酔い」をつくっていくのだと思います。
ペアリングは、料理と飲み物だけじゃない
私たちの記事では、従来の「料理×お酒」という組み合わせだけにとどまらず、もっと自由なペアリングを考えていきます。
日々の気分や生活のワンシーンから、料理や飲み物を考えてみる。
スパイスの余韻を楽しみたい日には、どんな一杯が合うだろう。
1人で心を整えたい日には、どんな温度が心地よいだろう。
友人と会話を楽しみたい日には、アルコールとノンアルコールをどう並べたらいいだろう。
家族みんな集まるときはどんな料理と飲み物を合わせてみよう。
お気に入りの飲食店で料理を楽しむなら、いつもの一杯以外にどんな選択肢があるだろう。
料理だけではなく、香り、音楽、映画、照明、器、グラス、温度、時間帯、そして一緒にいる人。
ペアリングできるものは、思っているよりもずっとたくさんあります。
私たちは、「この組み合わせが絶対に正しい」と教えるものではありません。
「これも面白そう」「私はこっちの方が好きかもしれない」「今日はこれくらいがちょうどいい」
そんなふうに、みなさんが自分で選んだり、試したりしたくなるような“選び方の視点”を届けたいのです。
なかみーさんと、一緒に試していきます
「ジブンノミノススメ」では、キリンビール株式会社に、企画の考え方に共感いただき、食べ物と飲み物の掛け合わせのポイントなどの知識面からご協力いただきます。
ペアリングのワンポイントを担当するのは、キリンビール株式会社の中水さん。
bacchanteでは、親しみを込めて「なかみー」と呼ばせていただきます。
これからの記事やInstagramでは、なかみーさんによるペアリングのワンポイントアドバイスもご紹介していきます。
なぜこの飲み物を合わせたのか。
温度を変えると、どんな印象になるのか。
料理と合わせたとき、香りや余韻はどう変わるのか。
この時期は何がおいしくて、そこにどんな文化があるのか。
そして、その日の気分や過ごし方に合わせて、どんな選択肢を持てるのか。
少し専門的な知識を、難しい言葉のまま届けるのではなく、日々の食卓や飲食店でも、実際に試してみたくなる言葉に変えていきます。
bacchanteのWebサイトでは、日々の生活を切り取った、少しエッセイのような読み物として。
「ジブンノミノススメ」のInstagramでは、アルコールとノンアルコール、それぞれの飲み物に合う料理や過ごし方を、日常でも再現しやすい形でお届けします。
味から選んでもいい。
気分から選んでもいい。
その日の予定から選んでもいい。
なかみーのおすすめから、知らない組み合わせを試してみてもいい。
入り口は、どこからでも、いくつあってもいいのです。
「お酒を飲む・飲まない」が、話題にならない日へ
私たちがつくりたいのは、お酒を飲む人のためだけの食卓でも、飲まない人のためだけの食卓でもありません。
家でも、飲食店でも。
それぞれが自分に合った一杯を選びながら、同じ時間を楽しめるテーブルです。
いつか、「今日は飲まないの?」と理由を聞くことも、「自分だけ飲んでいいのかな」と遠慮することも、
「みんながもう一杯頼むから、自分も頼もう」と無理に合わせることもなくなって、「今日は、どんな時間を過ごしたい?」という会話が、自然に生まれるようになったら。
アルコールが「どれだけ飲めるか」ではなく、「どんな時間をつくれるか」で語られるようになったら。
私たちが囲むテーブルは、今より少しだけ自由で、やさしい場所になるのではないでしょうか。
同じものを飲まなくても、同じ時間は楽しめる。
違う選択をしたまま、一緒に笑うことはできる。
「ジブンノミノススメ」を通して、そんな新しい共食・共飲の文化を、みなさんと一緒に育てていきたいと思っています。
今日はアルコールの気分。
今日はノンアルコールの気分。
今日は、飲み物よりも料理をゆっくり味わいたい気分。
家にいる日も、誰かと飲食店を訪れる日も。
どんな日も、その日の自分に合った一杯を。
One Table. No Border.
お酒を飲む人も、飲まない人も、ひとつの時間を。
「ジブンノミノススメ」、ここから始まります。
